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ジュネーヴ滞在3日目。昨日は、すべてが英語の世界。重要な会議が3つ、そして夜は郊外のレストランでディナー。一転して、今朝は早くから「美術散歩」。
正門横のマルセル・ジュノー博士記念碑↓を拝見。広島の平和公園にも原爆被爆者に外国人として最初の治療を行った医師としてのジュノー博士の記念碑があるが、ジュネーヴにも記念碑ができているのだ。 第2次大戦終了直前、ジュノー博士は赤十字国際委員会の職務として、日本にいた捕虜の待遇や処遇を視察するために来日。それはちょうど長崎に原爆が投下された8月9日、広島の原爆投下後3日目のことだった。9月2日になって広島の原爆の惨状を知ると、連合軍司令部に交渉して医薬品と医療機材15トンの放出を約束させ、9月8日には自ら広島入り、赤十字国際委員会としての実態調査、日本の要人との会談、報告書の作成などの職務をこなしたほか、医者としても救援活動に従事した。ついで、品川寺(ほんせんじ)の梵鐘と石灯籠↑を拝見。これらの数奇な歴史に思いを馳せた。この梵鐘を受け取ったジュネーヴ側から「日本の現代美術品」としてこれを受領するとの挨拶があったとのこと。このように「ジュネーブ美術散歩」の第一歩としては、このアリアナ美術館の庭園がふさわしい。この梵鐘のいわれは下記のようである。 品川寺の大梵鐘は1657年に鋳造されたもので、大西五郎左衛門の作。鐘面には大仏師・康斎が6体の観音像を浮き彫りにし、さらに観音経一巻が陰刻されている「世にまれなる梵鐘」といわれていたが、江戸時代の末期に海外に流出した。この鐘は1867年のパリ万博、1871年のウィーン万博にも展示され、その存在が知られた。その後この梵鐘は所有者であったジュネーブのルビリオ氏の遺言によって、邸宅と共にジュネーヴ市に遺贈された。品川寺は、梵鐘がジュネーヴのアリアナ美術館にあることを知り、その返還を申し出た。ジュネーヴ市はこれに応じて1931年に梵鐘を品川寺へ贈還し、品川寺はアリアナ美術館に石灯篭に贈った。この梵鐘は1941年に国宝に指定され、1964年の東京オリンピックの際にはスイス選手団150名が品川寺を訪問した。梵鐘贈還60周年に当たる1990年に新しい梵鐘がジュネーブ市に贈呈されることになり、翌年1991年アリアナ美術館において、新梵鐘鐘楼落成式が行われた。そして品川区とジュネーブ市の友好憲章が交わされた。ついで隣の国連欧州本部(パレ・デ・ナシオン)に回るがやはり10時からだし、大体見る積りもない。一応入場門の写真↓を撮って敬遠。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2007-09-22 10:37
| 国外アート
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