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美術出版社の「浮世絵の歴史」に掲載されている北尾重政の《東西南北之美人・東方之美人 仲町 おしま、お仲》が東京国立博物館の浮世絵室(第10室)に陳列されている。下図がそれである。いずれも遊女とおもわれるが、向って左は「おし満」、右は「於仲」と今にその名を残している。美人はトクである。
その他に、鈴木春信が4点、礒田湖龍斎が2点、鳥居清長2点、喜多川歌麿3点、「いすれ菖蒲か杜若」。ただし今回は恵比寿講、紅葉、砧など深まる秋にちなんだ作品が選ばれていたのだから「いずれ紅葉か楓かな」というべきなのかもしれない。 おもしろいのは歌川広重の《往古うはなり打の図》。先妻が味方を連れて、後妻のところに殴りこむ絵。後妻にもサポーターがついていて、2チームの女性の大乱闘劇。一度観たら絶対に忘れない絵である。美人画の裏にはもう一つの女性の顔が隠れている。 近代美術室(第18室)には、横山大観の《瀟湘八景》の軸が8本揃って出ていた。穏やかな中国の風景である。 この部屋に、前田青邨の《朝鮮の巻》という巻物が開かれていた。これは大正時代のピョンヤン近郊の情景であるが、人々の顔は幸せそうで、物資も満ち溢れている。水害・ミサイル発射・核実験が続く現在の北朝鮮にはこのような光景は絶対に見られないだろう。幸せな絵の裏には不幸が潜んでいる。 両室の今回の展示は2006/10/11から11/5まで。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2006-10-12 20:32
| 浮世絵
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