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先日、根津美術館に行った時に良寛の書が並んでいた。雪国の竹のように細くしなやかでありながら芯の強い墨跡に魅せられて「天地」二文字の色紙を買ってきた。
夏目漱石が好きだった良寛の書を手に入れる際に代わりに自分の書を求められたのに対し、「良寛の書が手に入るならば、甘んじて自分の悪筆を後世に遺す」といったとのことである。またこれも良寛のファンであった安田靱彦は「良寛」を書く際に、自分の署名を良寛風に記している。じつはこの安田靱彦の絵は先日根津美術館に並んで出展されていたのであるが、良寛の膝元に手毬が一つあるのにはきづいたが、この署名は見逃してしまっていた。 良寛の書の要諦は、次の3点であると言う。 1.すべてを仮名のように書く。・・・これは道風の石刷秋萩帖を倣ったものである。非常に正確な模写が残っており、良寛の努力が偲ばれた。 2.ズレとユレを楽しむ。・・・コンピュータで字の並びやバランスを補正すると彼の字は素晴らしく上手くなることが実証される。 3.弱さに強さがある。・・・細く消え入りそうな字に強い自己表現がある。良寛の座右の銘である「愛語」の書はその例なのであろう。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2006-05-06 10:45
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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