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今朝の日曜美術館は、「見つめる眼 震える心 由一、劉生 ニッポンの写実画のゆくえ」だった。
その番宣は以下のようである。 今や誰もがスマートフォンで手軽に写真を楽しみ、テレビや映画にはCGがあふれている。こうした中、絵画で写実を極めると言うことにどのような意味があるのだろうか? 名画「鮭」で知られる画家、高橋由一。「真に迫り妙に至る。」ことが絵画の本質であると喝破した。写実を極めることで、モノに潜む本質に到達すべきと言うのである。 こうして始まった日本の写実画は、西洋の写実とは異なり、独自の進化を遂げ、その流れは今へと連なっている。 バーチャルリアリティー全盛の現在、写実を描き続ける画家たち。なぜ写真でなくて絵画なのか?それは、絵を描くという行為そのものの意味をも問いかける。 【出演】平塚市美術館館長代理・土方明司、画家・水野暁 【司会】井浦新、高橋美鈴 実際には、この番組は「リアル(写実)のゆくえ~高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの」という展覧会の紹介で、5月14日の日曜美術館の再放送だった。 この展覧会は、平塚市立美術館(2017年4月15日 ~6月11日)、足利市立美術館、碧南市藤井達吉現代美術館、姫路市立美術館を巡回している。 平塚市立美術館の展覧会紹介は以下のようである。 江戸時代から徐々に招来された西洋画は、その科学的な写実技法が伝統的な日本の絵画と大きく異なり、当時の人々に衝撃を与えた。 高橋由一は西洋の石版画と邂逅し、その迫真の描写に感動して洋画家を志した。彼にとって写実とは、自然や身近なものなど外界に対する清新な感動を伝える手立てとして機能した。 さらに大正期、岸田劉生は北方ルネサンスの巨匠たちの「クラシックの美」をめざし卓抜した描写力で写実を極めた。それは現実を超え出る写実であり「内なる美」の表出として高く評価されている。劉生および彼の率いる草土社は同時代の青年画家たちに大きな影響をもたらした。ここにおいて写実は外界の描写のみならず内面を表出する手段として機能した。由一と劉生の事物に対するアプローチは異なるが、両者とも偽りのない心情を示すため細部まで写実的に再現する必要があったことに変わりはない。 その後、写実絵画は時代の変遷とともに、様々な役割を担った。また、写実という概念そのものも時代の思潮により変化をきたした。それは西洋由来の写実をいかに消化し己のものにするかという意識の表れかもしれない。 今また細密描写による写実が注目されている。本展は、移入され150 年を経た写実がどのように変化しまた変化しなかったのか、日本独自の写実とは何かを作品により検証し、明治から現代までの絵画における写実のゆくえを追うものである。 展覧会の構成と主な展示作品は次の通り。 第1章 写実の導入〈明治黎明〉:高橋由一は全6点の出品。由一といえば《鮭》だが、本展出品作は、東京芸大美所蔵の重文ではなく、山形美術館寄託の作品。その横には、磯江毅の《鮭-高橋由一へのオマージュ-》。 第2章 写実の導入〈明治中期以降〉:原田直次郎の《神父》、満谷国四郎《戦の話》 第3章 写実の展開〈大正-劉生と草土社、その地方への伝播〉:岸田劉生6点《麗子肖像(麗子五歳之像)》・《野童女》・《冬枯れの道路(原宿附近写生)》、 大澤鉦一郎《小さい椅子》、宮脇晴《人形を持って立つ少女》他、河野通勢、椿貞雄など。 この日の「アートシーン」は、「特別編 奈良・美仏の都へ―聖林寺・十一面観音像」であるが、訪ねた場所は聖林寺(桜井市)と入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市)の二か所のみ。 これは「日美旅」~「奈良・天平時代・美仏の都へ」の「使い回し~焼き直し」だった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-08-22 19:59
| 近代日本美術
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