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日本アルプス十二題 劔山の朝(↑)これは、吉田博の生誕140年記念展で、昨年4月以来、下記のように巡回して、昨日やっと東京・新宿に辿り着いた。 千葉市美術館 2016年4月9日~ 5月22日千葉市美術館に行けなかったので、その間に2本のブログ記事を書いている。 #1. 吉田博の水彩画と木版画(こちら) A. 今までに実見した作品#2. 吉田博 @日曜美術館(こちら) 前ブログ記事と重複しない事項について、TV画面撮影写真を中心に別記事として残す。この展覧会は昨日が初日で、2日目に出かけた。午前10時に美術館に着いて驚いた。エレベーターの前に行列ができている。42階のチケット売り場も行列である。 42階のロビーには、ビデオ「痛快!吉田博伝」が映写されていたが、これが面白い。講談師の話も良く聞こえた。時間は13分だったが、絶対のお勧めである。 こで分かったことだが、夏目漱石の「三四郎」に登場した吉田博の《ヴェニスの運河》は、今まで縦長の画だとばかり思って、ブログにも縦長の画を載せてきたのだが、実際にはこれは木版画(↓、大正14年)で、「三四郎」の《ヴェニスの運河》は横長の画(↓↓、明治39年、第6回太平洋画会展)だったのである。なお、《ヴェニスの運河》には、別の縦長の油彩画(↓↓↓、明治42年)もあるから紛らわしい。但し、英文名は少しずつ違っているので、この三者の鑑別に役立つかもしれない。 木版画《ヴェニスの運河 欧州シリーズ》大正14年 Canal in Vecice, Europe Series 展覧会の会場は、かなり混んでいたが、十分に楽しんで帰って来た。自宅での昼食はレトルトカレー。 展覧会の詳細は別報とするが、今回のお気に入り作品は油彩《穂高山》。 ショップには《穂高山》の絵葉書がなかったので、代わりにセカンドベストの《日本アルプス十二題 劔山の朝》木版 大正15(1926)年 の絵葉書を買ってきた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-07-09 16:24
| 近代日本美術
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