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太田記念美術館で、「馬琴と国芳・国貞 八犬伝と弓張月」展を見てきた。
御存じのように、これらは浮世絵として絵画化されている他に、歌舞伎や浄瑠璃としても上演されている。 「南総里見八犬伝」は28年の歳月をかけて書き継がれた江戸時代屈指のロングセラーだったが、現代になっても、その形を変えながら物語は受け継がれている。昭和48年(1973)にはNHK人形劇「新八犬伝」、昭和58年(1983)には深作欣二監督の角川映画「里見八犬伝」で紹介され、今年になっても、歌舞伎や演劇として上演されている。 今回の展覧会の目玉は、「国芳 vs 国貞」という人気絵師の対決である。 歌川国芳と歌川国貞は、「南総里見八犬伝」や「椿説弓張月」を題材とした浮世絵版画を数多く描いている。 歌川芳艶や月岡芳年など、他の浮世絵師たちの作品も見ることができた。 展覧会の構成と絵師は次のようである。 1.芳流閣‐絵師の腕比べ: 国芳・国貞・柳斎重春・芳年 2.国芳‐八犬伝の錦絵: 国芳・柳斎重春 3.大坂に広がる八犬伝ブーム: 一樹圓貞升・春梅亭北英 4.国貞と八犬伝: 国貞 5.国芳 vs 国貞: 国芳・国貞 6.国芳の先駆者: 勝川春亭・卍楼北鵞 7.国芳‐弓張月: 国芳 8.国貞‐弓張月: 国貞 9.二人の門人の弓張月: 芳雪・芳艶・芳幾・貞秀・貞虎・国福 10.明治の弓張月ブーム: 芳年・清親・国年・望斎秀月・国周・暁斎・周延 主要作品 ・歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」(個人蔵)1851:再見。怪獣のような巨大なワニザメのインパクトが強い国芳の代表作で、馬琴の小説「椿説弓張月」を題材にしている。平安時代の豪傑・鎮西八郎為朝は、追放されていた九州から都を目指し、妻の「白縫」、息子の「舜天丸」、家臣らとともに船出する。途中、台風に見舞われ、荒天を鎮めるために白縫は身を投げたが、それも空しく、息子を乗せた船と為朝を乗せた船ははぐれ、為朝は自害を決意した。その時に、讃岐院の使いの烏天狗が現れて為朝を押し止めた。一方、舜天丸と「紀平治」ら家臣を乗せた船は岩に当たって砕け、舜天丸を抱いて紀平治が海に漂った。そこにワニザメが出現し、波に潜って紀平治と舜天丸を背中に助乗した。国芳が天保(1830‐44)に描いた「肥後国水俣の海上にて為朝難風に遭ふ」も出展されていたが、本図のように整理して描かれていなかった。 ・歌川国芳「義勇八犬伝 犬江親兵衛」(個人蔵)1948-49:再見。三代目岩井粂三郎が扮した「犬江親兵衛」。着物の柄は犬張子と桜花。全体の色調ははパステルカラーで、なんとも美しい(図↓左)。左上の題の隅には子犬が二匹描かれている(図↓右)。 ・南総里見八犬伝の夜@太田記念美術館 ・八犬伝の世界@千葉市美術館 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-06-07 07:10
| 浮世絵
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