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太田記念美術館で11月4日~12月11日に開催されている「水野年方」展は生誕150年記念展で「芳年の後継者」というキャッチコピーが付いている。
月岡芳年の門人として美人画や歴史画などの浮世絵を描く一方、岡倉天心や横山大観、菱田春草らとともに新しい日本画の創作を試みた。 さらに水野年方は鏑木清方の師匠でもある。 今回の展覧会は版画を中心とした年方の画業を紹介し、浮世絵師としての年方の全貌を探っている。 水野年方の作品は以前にもいろいろな展覧会で観ているが【今までに見た水野年方の作品(↓)参照】、水野年方だけの展覧会は今回が初めてで、大変面白かった。 1階の床の間に飾ってあるの掛軸だけが今回出ている肉筆画である。 ・月岡芳年《雪中常盤午前図》太田記念美術館 明治11~17年頃:水野年方の師 ・月岡芳年《深夜の訪問》太田記念美術館 明治⒛~25年頃 ・水野年方《漁をする童》個人蔵 明治33~41頃(↓左) ・水野年方《野婦》個人蔵 明治33~41頃(↓右) ・水野秀方《西王母》 個人蔵:水野年方の妻 作年不詳 1階は第1セクションと第2セクション、2階には第2セクションの続き、第3セクションに分かれて展示されているが、それぞれについて若干の画像をアップしていく。 第1セクション「月岡芳年への入門」 水野年方は10代後半の頃、月岡芳年に入門し、武者絵や歴史画、美人画といった浮世絵を学んだ。若い頃から頭角を現し、芳年没後には兄弟子たちを飛び越えて「二代芳年」を襲名するという話が持ち上がるほどの実力と人気を備えていた。 ・《和漢十六武者至 水滸伝九紋竜史進》明治17年:師匠譲りの派手な色彩。ちなみに月岡芳年が亡くなったのは明治25年である。 ・《婦有喜倶楽菜》明治21年:色彩はまだ派手である。 ・《三十六佳撰 辻君 応仁頃婦人》明治24年 ・《文芸倶楽部第1巻6編口絵 泉鏡花・外科室》明治28年:口絵は木版画で、制作に時間がかかるため年方は小説の内容を十分に理解する前に、口絵を完成する必要があった。小説は病院の外科室を舞台としたものだが、口絵は自宅で療養する女性の姿となっている。 水野年方は、明治という新しい時代の空気をまとった、華やかながらも気品に溢れた美人画を得意としていた。それは、大正・昭和の美人画の世界を牽引した、門人である鏑木清方や池田蕉園に受け継がれていく。 【三井好都のにしき】三井呉服店(三越)の商品を宣伝する目的で制作されたといわれている揃物。目新しいショール・洋傘・子ども服などの高級志向商品が描かれている。 ・《三井好 都のにしき 春の野》明治37年 このシリーズげは11点が展示されていたが、茶道教室を開いている家内が茶事の流れに沿って以下のように順番を付けた。 ・1《茶の湯日々草 水屋こしらえの図》明治29年:道具の準備 ・教導立志基 日本史の偉人たち 《丹後局》画像あり ・八犬伝の世界 《冨山の奥に伏姫神童に遭う図》画像なし ・大正シック 《茸狩り》立派な一物のような松茸をさしだされて恥かしがる女 画像なし ・近代の美人画―五葉から深水・雪岱まで 《今様美人》の十二枚揃い。四月の《藤なみ》は投げられた煎餅を追う鯉が巧く描かれている。 九月の《はまあそび》。網を曳く男たちは背景。着物や食べ物の面倒を見る女たちが前景。画像あり 他に、《一 ご祝儀》、《二 観梅》、《三 園遊会》、《五 菖蒲》、《六 園芸会》、《七 納涼》、《八 岐阜提灯》、《十 月見》、《十一 宮まうで》、《十二 雪見》が出ていたが、岐阜提灯の蝋燭に火をつける女性が面白い。これらは画像なし ・ダブル・インパクト 《万国旗》文芸倶楽部10巻 14号 1904年(明治37)ボストン美術館蔵: 浮世絵風の美人画で有名な水野年方が描いた日露戦争の祝勝ムードあふれる雑誌口絵である。和服の女性が、軍服姿の明治天皇像の前で、万国旗や旭日旗・日章旗を飾っている。画像あり 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2016-11-30 09:40
| 近代日本美術
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