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気候が良くなり、体調も回復してきたので、美術散歩を再開した。
久しぶりのサントリー美術館である。見てきたのは「鈴木其一ー江戸琳派の旗手」。 江戸琳派といっても酒井抱一とは一味も二味も違う。「江戸琳派の旗手」という表現は正鵠を得ている。 今回見たのは「前期」であるが、出展目録には「後期」も載っていたので、以下では「後期」についても触れることとする。 序章 胎動-江戸琳派の始まり 酒井抱一の《白蓮図》細見美術館‐前期展示、再見↓、鈴木蠣湍(れいたん)の《白薔薇図扇面》個人蔵が出ていた。 第1章 誕生-抱一門下の秀才 鈴木蠣湍の急死に伴い、養子に入り鈴木家の家督を継いだ。 ここには、其一が抱一に師事した文化10年から文政年間末期頃までの作品が展示されていた。 《正月飾り物図》文化13年、鈴木蠣湍・鈴木其一・坂川屋鯉隠ほか画、酒井抱一賛、個人蔵、足立区郷土博物館寄託‐前期展示 《白椿に楽茶碗図》諸家寄合書画帖より、個人蔵‐前期展示 《群鶴図屏風》ファインバーグ・コレクション‐通期展示、再見 《水辺家鴨図屏風》細見美術館‐前期展示、再見 《夏宵月に水鶏図》描表装、個人蔵‐前期展示 《三十六歌仙図》描表装、出光美術館‐前期展示、再見 文正11年の抱一の死によって、其一に転機が訪れた。 鈴木其一は酒井抱一の養子で後を継いだ酒井鶯蒲を支えつつ、「其一派」ともいうべき自分の弟子の養成にもあたった。 この時代は、其一は用いた号に因み、噲々(かいかい)落款時代と呼ばれることがある。 この章には、其一の30代半ばから40代半ば頃までの作品が出ていたが、有名作品は下記のようである。 《風神雷神図襖》東京富士美術館‐後期展示、《秋夏渓流図屏風》根津美術館-後期展示、《蔬菜群虫図》出光美術館‐後期展示。 第3章 挑戦―絢爛たる軌跡 其一は、40代後半に家督を長男の守一に譲り、多様な作風に挑戦していく。 この時代に用いた号に因んで、菁々(せいせい)落款時代と呼ばれている。 《朝顔図屏風》メトロポリタン美術館‐東京会場通期展示↓、再見、《林檎図》愛知県美術館‐後期展示、《藤花図》細見美術館‐前期展示、再見↓↓、《神功皇后・武内宿彌図》個人蔵‐前期展示、再見↓↓↓、《朴に尾長鳥図》細見美術館‐後期展示などが有名である。 Wikipedia によれば、神功皇后が三韓征伐の後に畿内に帰るとき、自分の皇子(応神天皇)には異母兄にあたる香坂皇子、忍熊皇子が畿内にて反乱を起こして戦いを挑んだが、神功皇后軍は武内宿禰や武振熊命の働きによりこれを平定したという。 其一は描表装を用いた作品の他に、能や謡曲に取材した作品や仏画など多様な作品を制作したが、安政5年63歳で没した。 第4章 継承―其一派と江戸琳派の展開 其一は多くの抱一門下と競い合い、江戸琳派を盛り立てたが、其一自身も弟子の育成に力を注ぎ、「其一派」というべき最大勢力を築きあげ、明治以降の江戸琳派の継承に大きな役割を果たした。 前期には、鈴木守一の《楓桜紅葉図》細見美術館、幕末明治、再見↓や《白衣観音像》個人蔵、《内裏雛に雅楽器図》個人蔵、中野其明の《白菊に水仙図》細見美術館、田中抱二の《萩にウサギ図》を見ることができた。 美術散歩 管理人 とら 【参考】 ・Rimpa展 @東京国立近代美術館 2004 ・日本の美「琳派展」2004 @日本橋三越 2004 ・風神雷神図屏風 @出光美術館 2006 ・対決展 @東京国立博物館 2008 ・大琳派展ー継承と変奏 @東京国立博物館 2008 ・日本の美とであう 琳派・若冲・数寄の心 2009 ・細見美術館 琳派のきらめき @日本橋高島屋 2015
by cardiacsurgery
| 2016-09-30 15:31
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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