記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
誹謗(ラ・カルンニア) 1495年頃 62×91cm | テンペラ・板 | ウフィツィ美術館が、今回東京都美術館で開催中の「日伊国交樹立150周年のボッティチェリ展」に来ている。
ボッティチェリは当時、修道士≪ジロラモ・サヴォナローラ≫に強い思想的影響を受け、その表現様式を大きく変化させており、本作も神秘的瞑想と緊張感に溢れる硬質的な表現となっている。 主題≪誹謗≫の解釈は、①サヴォナローラに傾倒した画家本人へ対する誹謗への抗議、②サヴォナローラの厳格な政治的態度に対する誹謗への抗議が有力視されている。 その登場人物をまとめると、下記のようになる。 1.猜疑(不正の擬人像に耳打ちする女) 2.不正(ミダス王に扮する審問官) 3.無知(不正の擬人像の奥で囁く女) 4.憎悪(誹謗の手を引く男) 5.欺瞞(誹謗の髪を整える女) 6.誹謗(無実を不正の前に引きずり出す女) 7.無実(髪を曳かれる裸体の男) 8.嫉妬(誹謗の髪を整える赤い衣の女) 9.悔悟(真実を訝しげに窺く老婆) 10.真実(天を指差す裸体の女) また≪欺瞞≫と≪嫉妬≫の擬人像は≪誹謗≫の髪を忙しなく整えている。 画面右側ではロバの耳をしたミダス王に扮する審問官≪不正≫の擬人像が、≪猜疑≫と≪無知≫の擬人像に耳打ちされ、≪無実≫を断罪している。 さらに画面左側では天を指差し上を仰ぎ見る裸体の≪真実≫を、黒衣の老婆≪悔悟≫が訝しげに窺い見ている。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2016-02-25 08:13
| ルネサンス
|
ファン申請 |
||