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「江戸時代の罪と罰」を国立公文書館で見た後、東京国立近代美術館に回った。当初の目的である「奈良原一高 王国」展を見るためである。
そうならば、見逃すわけにはいかないと東近美に出かけてきたのであるが、チラシを良く見てみると、この言葉は「芸術新潮」1958年12月号「ことし活躍した写真家」のコメントをそのまま引用したものだった。 奈良原一高は1931年生まれで、すでに83歳に達しているのだから、上記の新人賞を受けた際のコメントは今回の展覧会にそのまま当てはめるわけにもいくまい。 彼が1958年に発表した「王国」は、北海道の修道院と、和歌山の女性刑務所という外部から隔絶された場所に生きる人間を見つめて撮影した作品群である。 今回の企画展(2F ギャラリー4)には、「王国」の第一部「沈黙の園」60点のうち58点、第二部「壁の中」30点のうち29点、合わせて87点が紹介されていた。↓と↓↓はそれぞれの2点である。物言わぬ写真たちが、見るものに話しかけてくるようである。 この「人間の土地」は、第一部「火の山の麓」は大正昭和の桜島噴火の被害を受けた桜島東麓の黒神集落、第二部「緑なき島」は長崎沖の炭坑の島で撮影されたものであるが、今回、3FのMOMATコレクション展第9室で、この第一部の作品14点と第二部の作品8点が展示されていた(参照)。 その中でのお気に入りは、火の山の麓-黒神村:露天風呂 / 晴れた日↓と、緑なき島:軍艦島全景(昼景 / 夜景)↓↓である。優れた写真に言葉は不必要ですね。↓の人間はドッコイ生きているし、↓↓の炭坑島は昼も夜も孤高である。 ブロードウェイを南から北へ、各交叉点の真ん中に立って4方向を撮影した写真を、魚眼レンズを使用することにより、路面から頭上の空までぐるりと全方位の「麓」が写し込まれている。 とても良い写真をたくさん見せてもらった。 この展示室のガラスケースに「美術手帖 1996年4月号」が開かれていたので、覗きこんでみると、奈良原一高が高松二郎に面白い質問をしていた。 この部屋に出ていた高松次郎の作品は《鍵の影》 1969 だけ(画像)。 しかし、近く東近美で「高松二郎ミステリーズ」展が開かれることが予告されている↓。もちろん、これは単なる偶然であろうが・・・。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-11-28 15:50
| 映画・写真
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