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待ち望まれていたスイスの国民画家・ホドラーの回顧展です。初日に行ってきました。
ホドラーの作品を初めて見たのは、1993年に大丸ミュージアムで開かれた「スイスコレクションにみるヨーロッパ名画展、ベルン美術館所蔵品初公開」だった(HP記事はこちら)。 出展作は《イタリアの女性《ジュリア・レオナルティ)》1911年・《フランスのネリの急流》1915年・《レ・ダンブランシュ》1917年・《病に苦しむヴァランチーヌ・ゴデ=ダレル》1914年・《臨終のヴァランチーヌ・ゴデ=ダレルの顔》1915年である。 その時に買った図録は↓右。 さらには2014年9月に国立新美術館で開かれた「チューリッヒ美術館展」で、ホドラーの《真実、第二ヴァージョン》1903年や《日没のマッジア谷とモンテ・ヴェリタ》1893年を見た(ブログ記事はこちら)。 しかしながら、今回のようにまとまったホドラーの回顧展は初めてである。 さて、今回の展覧会は、7章立てである。以下、章ごとにお気に入り作品をあげていくが、大変な数になってしまいそうである。 PART 1 光のほうへー初期の風景画: 001《自画像》1873年 ジュネーヴ美術歴史博物館: レンブラント光線が印象的である。 011《怒れる人(自画像)》1881年 ベルン美術館: 画家の感情が見事に表されている PART3 リズムの絵画へー踊る身体、動く感情 024《オイリュトミー》1895年 ベルン美術館: 死への道を「オイリュトミー」、すなわち「調和のとれたリズム」で歩み続ける5人の老人たちを描いた象徴派絵画。 044《シェーブルから見たレマン湖》1905年頃 ジュネーヴ美術歴史博物館: 空に浮かぶ雲と湖水に映る雲の表現が面白い。このような反映によってパラレルな像を生むという現象も「パラレリズム」に含まれる。 061《マリニャーのからの退却》中央部のための構図補作 1897/98年 ベルン美術館: 1515年の「マリニャーのからの退却」をテーマにしたホドラーの壁画はジュネーヴ美術歴史博物館で見ている。今回の展覧会では、映像でそれを再見することができた。 The battle of Marignano (Marignano in Italy today Melegnano, 16 km southeast of Milan) took place on 13 and 14 September 1515 and Francis I of France and his Venetian allies opposed the Swiss mercenaries who defended the Duchy of Milan.064《独立戦争に向かうイェーナの学徒出陣》1907/08年 ジュネーヴ美術歴史博物館: 1813年に生じた独立戦争に際してのドイツ学生の出陣の状景である。完成作はイェーナのフリードリッヒ・シラー大学講堂に設置されている In the War of the Sixth Coalition (1812–1814), a coalition of Austria, Prussia, Russia, the United Kingdom, Portugal, Sweden, Spain and a number of German States drove Napoleon out of Germany in 1813, invaded France in 1814, and drove Napoleon into exile on Elba.068《全員一致》のための構図習作 1912/13年 ジュネーヴ美術歴史博物館: ハノーファー市民が「全員一致」で宗教改革を受け入れた1533年の記憶(参照)を描いた歴史画で、完成作はハノーファー市庁舎の会議室に設置されている。 078《無限へのまなざし》の単独像習作 1913/15年 ジュネーヴ美術歴史博物館: チューリッヒ美術館内部の階段吹き抜けの南面を飾る壁画《無限のまなざし》343 x 723 cmという大作の一部で、今回の展覧会にはこの大作の映像と白黒のパネルを見ることができた。 094《バラのある自画像》1914年 シャフハウゼン万聖教会博物館: 女性的なバラの花のを描き加えた自画像。愛人のヴァランチーヌ・ゴデ=ダレルが癌におかされていながら産んだ娘を養育していくためには持ち前の強い父性に加えて優しい母性も必要であるということを意識した作品だと思われる。 1975年以来のホドラー回顧展。その時は、国立西洋美術館と京都市美術館で開かれたとのこと。 今回は、2015年1月12日まで国立西洋美術館、そしてその後、1月24日から4月5日まで、兵庫県立美術館に巡回する。 私は、「リズム」をキーワードとした展覧会構成と素晴らしい作品たちに感動して帰ってきた。 次のホドラー展は40年後になってしまうかもしれない。お見逃しなきように。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-10-09 23:46
| 国外アート
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