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急に夏のような日差しの中、地下鉄「京橋」駅から中央通りを八重洲通りのほうに歩いてこの展覧会を見てきた。
藤島武二の作品が6点も出ていた。ちなみに、武二は60着もの「旗袍(チーパオ)」を所持していたいたという。「旗袍」と呼ばれる中国のワンピースは日本では「チャイナドレス」と呼ばれているが、これは和製英語。最近のようなsensitiveな環境下では、用語の使用法についてもsensibleでなければならないだろう。 ・藤島武二《匂い》1915 東京国立近代美術館↓: これは中国女性像としては最初のもので、その後の大正シノワズリ(中国趣味)流行の先駆けとなった画である。机の上には中国の嗅ぎ煙草入れ、ピンクのドレスとピンクの薔薇の取り合わせは良くて、全体に温かみが感じられるが、女性の左手がいかんせん長過ぎる。 ・児島虎次郎《西湖の画舫》1921 高粱市成羽美術館↓: 飾り立てた屋形船の中に、胡弓を弾く男や派手なドレスを着て歌う妓女などが描かれている。この西湖は有名な杭州の西湖ではなく、南京のものとのこと。 ・正宗得三郎《赤い支那服》1925年 府中市美術館↓: 外国から買ってきてもらったフランスの布で、夫人がドレスに仕立て、自分でモデルになっているのだとのこと。やや変わった中国風のドレスで、コスモポリタンドレスというべきものかもしれない。 自分の芸術は、自己と万象との霊媒である。自分は絵画の上にて霊と霊との交通を表現しうると信ず。自分は好んで愛を描き、憎悪を描き、生誕を描き、病苦を描き、死を描き、悩める人類を描く。・矢田清四郎《支那服の少女》1927年 島根県立美術館↓: 画面右下の壺には孔雀の羽根が描かれ、堅牢な家具類とともに古典的な雰囲気を醸し出している。 一方、今回の展覧会の中には、戦争記録画を描くために中国に渡りながら、結局、戦争記録画を描かなかった朝井閑右衛門の作品が出ていた。彼の《蘇州風景》1941 横須賀美術館には、蓮の花を摘んでいる平和な姿が描かれていた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2014-05-29 17:22
| 近代日本美術
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