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珍
生誕〇〇年記念展、没後XX年記念展は数限りなくあるし、古径や土牛の作品は大分見ているので、今回はパスするつもりだった。 しかし展覧会の評判が良いので、遅まきながら今日、最終週に覗いてきた。 小林古径(1883~1957)と奥村土牛(1889~1990)は6歳違いで、梶田半古門下では兄弟弟子だが、半古の没後には、土牛は古径に直接学んでいるので二人は師弟の間柄でもある。 まずは、第1章「小林古径の芸術」 前半は古径の若き時代の歴史人物画である。《大毘古命図》明治40年↓ は、北陸出征の途中、娘が歌う「建波邇安王」の反逆を意味する歌を聴いている大毘古命。 ①旅立(老僧と若い僧の白描)、②寝所(寝ている安珍の枕元に忍ぶ清姫)、③熊野(山と熊野大社)、④清姫(安珍を追って空飛ぶ清姫)、⑤川岸(山道を逃げる安珍、岸辺には対岸に渡るための舟、)、⑥日高川(川を飛び越す清姫は蛇体化寸前)↑、⑦鐘巻(蛇が焔を出し、鐘の中に隠れている安珍を焼き殺す)、⑧人相桜(鐘楼跡に植えられた桜が満開)古径の《紫苑紅蜀葵》昭和11年↓ は琳派的な金屏風。右隻に紫苑、左隻右に朝顔、左隻左に紅蜀葵が描かれている。 土牛の《醍醐》昭和47年(↑ チラシ上) はお馴染みの作品。土牛が醍醐寺に立ち寄ったのは、薬師寺で行われた小林古径の七回忌法要からの帰り道だというから縁がある。 土牛の《鳴門》昭和34年↓ も超有名作品。海に落ちないよう夫人に帯を掴んでもらいながら、何十枚も写生を繰り返した渦潮だが、上部には山がしっかりと描かれている。 二人の作品を並べて紹介する企画は今回がほぼ初めてということである。 風景、花と静物、動物、人、仏など、同じ画題で描かれた二人の作品を比較できるこの展示は素晴らしかった。その一例は↓の仏画である。 これに対する土牛の《浄心》↑左は、古径の死に触発されて描いた作品。中尊寺の一字観音坐像をスケッチし、モデルには16歳の少女を依頼したとのこと。土牛曰く「心の奥にある仏の姿を描いた」。 第二展示室には、古径と土牛の動物画がテーマ毎に並べられていた。 古径の《牛》↓右は有名な「駿牛図」を想起させるが、ここには黒牛のほかに白牛も描かれている。土牛の《聖牛》↓左はインドから善光寺に寄進された二頭の白牛。両者ともに気品のある姿として描かれている。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2013-12-21 19:30
| 近代日本美術
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