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日本にフェルメール《真珠の首飾りの少女》がやってきたということで、大騒ぎになっている。朝日新聞の「天声人語」には、1974年のモナリザ来日と比較して、「美女あり遠方より来る また嬉しからずや」と書かれている。 しかし、フェルメールのこの少女は、1984年に北海道近代美術館・国立西洋美術館・愛知県美術館を巡回し、2000年には大阪市立美術館に来ているのだから、モナリザとは大分わけが違う。 しかも、今回の来日は、マウリッツハイス美術館が、その増改築工事のために一部の作品を海外に移さざるをえないという事情があるわけなのだから、もっと冷静に受け止めるべきなのだろう。 折しも、同じ上野の西洋美術館にベルリン絵画館のフェルメール《真珠の首飾りの女》が初来日している。こちらのフェルメール美女は、他の名画の一つとして静かに展観されている。 ベルリン国立美術館展の方は、少し前に、しっかりと見てきているので(記事はこちら)、今回はマウリッツハイス展の方にしぼって、その初日の様子を見てきた。開催前からのPRが効いたらしく、開館前に500人が並び、午前11:30の段階では5000人が入場したという。 私の方は、自宅で早めの昼食を済ませて、上野に着いたのが12:30ごろだった。会場の東京都美術館はエスカレーターもない古い建物だったのだが、改装されて、見違えるようになっていた。 エスカレータですぐに階上に上って、この少女に対面した。画面に近い列は少しながら動いていくが、画面から少し離れた第2列は止まって観ることができるので、ゆっくりと単眼鏡の援けを借りて見た。 私が知っているこの少女は1960年修復のもので(↓右図)、その後1990年に修復がなされている(↓左図)。↓の左図は、今回頂いた絵葉書の一部で、↓右図は、1985年、中央公論社から刊行された画集「カンバス世界の大画家17 フェルメール」から採ったものである。 とくにラピスラズリを使ったというターバンの青が奇麗ですね。明るくなった黄色との対照も絶妙。こういうターバンは当時のヨーロッパでは使われておらず、異国情緒を狙ったものらしい。 フェルメール以外の作品の感想やゴーデンカー館長講演の詳細は別報としたい。 帰途、国立西洋美術館の前を通ると、看板が2枚あり、これらに夕方の光が当たっていた。国立西洋美術館内で見た時にはほとんど見えなかったレンブラント《スザンナ》の背景も少し見えており、フェルメール《真珠の首飾りの女》は光り輝いていた。いずれも東京都美術館の方向からの光。↓は斜めの「レンブラント光線」、↓↓はステンドグラスを通してきたような「フェルメール光線」だった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-07-01 18:01
| バロック
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