|
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
全体
国外アート ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 現代アート(国内) 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 戦争画 アート一般 浮世絵 東洋アート 講演会 仏像 書籍 音楽 映画 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 以前の記事
お気に入りブログ
外部リンク
ファン
|
古代ギリシャ美術は、今までアテネ、ルーブル、ヴァチカン、大英博物館、ベルリンなどで直接見ているはずなのだが、時間の関係で歩きながら観るという結果になっている。
そういう意味で、東京にいながらにしてこれらのワールド・ツアーで見られるのはありがたい。この大英博物館展も、アリカンテ(スペイン)、ソウル、台北・神戸・東京とまわっている。 2011.7.6の朝日新聞にこの展覧会のことが紹介されていたが、その中にヨハン・ゾファニーの油彩《チャールズ・タウンリーとコレクション》(1781-83)が載っていた。この画家の《ウィフィツイ美術館のトリブーナ》という画廊画については最近このブログでも取り上げたので、何かの縁と考えてその切抜き↓を持って西美に出かけて次第である。↓↓はWikipedia Commonsから拝借したこの画廊画の拡大画像。 ![]() ![]() Ⅰ.神々、英雄、別世界のものたち Ⅰ-1 ギリシャの神々: オリンポスの12神関連の作品。お気に入りは《ゼウスの小像》と《擬人化した葡萄の木とディオニュソス像》。ゾフィーの画では、後者は背面の戸棚の壁龕内に置かれている。 Ⅰ-2 英雄ヘラクレス: ヘラクレスの12功業関連の作品。お気に入りは《ヘラクレス像頭部》。これもタウンリー・コレクションに入っていたものである。 Ⅰ-3 別世界の者たち: お気に入りは《スフィンクス像》。ゾファニーの画の右前に描かれている。 ![]() Ⅱ-1 男性の身体美: 硬い石のような像が片足に体重を移すコントラポストによって柔らかな肉体表現となっていく。お気に入りは《優勝選手の像》。ブロンズの《アポロン像》もタウンリー・コレクションからのものだが、ゾファニーの画の中には見つからない。 Ⅱ-2 女性の身体美: お気に入りは《クニドスのアフロディティ像》↓。前4世紀のプラクシテレスのオリジナルのローマン・コピー。ゾファニーの画では、左側の暖炉の右前に描かれている。 ![]() Ⅱ-3 人の顔: お気に入りは《ソフォクレス肖像頭部》とユーモラスな《赤像式ヒュドリア(水甕):ゴルゴンの頭部》。前者はタウンリー・コレクションから納入されたことが明らかになっているが、右手前の胸像だろうか。《クチュシュッポス肖像頭部》もタウンリー・コレクションから。 Ⅲ.オリンピアとアスリート ここでのお気に入りは、今回の目玉作品の《円盤投げ(ディスコポロス)》。これは前450-440のミュロン作の後2世紀のコピーで、1790年にハドリアヌス別邸で発見されたもの。タウンリーが入手したのが1792年であるから、ゾファニーの画は完成していたのであるが、この像の重要性に鑑みてゾファニーが呼ばれて画の中に追加したものだという。 ![]() Ⅳ-1 誕生・結婚・死: 金細工の美しいものがいくつか出ていた。 Ⅳ-2 性と欲望: お気に入りは《エロス像》↓と《サチュロスから逃れようとするニンフの像》。前者はゾファニー画では、左の暖炉の上に描かれており、後者は左隅の机の上に乗っている。 ![]() Ⅳ-3 個性とリアリズム: お気に入りの《ナックルボーンの勝負を巡って争う二人の少年の像》では二人目の少年は腕だけが残っていた。ゾファニーの画ではアフロディティの前の像に似ているような気がする。購入先がタウンリー・コレクションとなっているから、間違いないのではなかろうか。 前述の朝日新聞では、「ゾファニーの画の中に今回の展覧会に出品されている作品が少なくとも8点描かれている」と説明されていたが、全部は分からなかった。特に胸像の同定が困難だった。《警句の碑文入り墓碑》もタウンリー・コレクションのようだが、もちろんゾフィーの画には入っていない。 全体としてみると、小像や甕など近づいてみなければ分からないものが少なくなかった。そういう意味であまり混まないうちにお出かけになることをお勧めする。 美術散歩 管理人 とら ※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
タイトル : 大英博物館 古代ギリシャ展(国立西洋美術館)
大英博物館 古代ギリシャ展に行ってきました。国立西洋美術館はもちろん、東京国立博物館も金曜日の夜間開館は再開していて有難いです。震災後は夜間どころか昼間も開いてなかったんですよね。美術館の状況もだいぶ元にもどりつつあるように思います。○ゼウス......more
タイトル : 「大英博物館 古代ギリシャ展」 国立西洋美術館
国立西洋美術館「大英博物館 古代ギリシャ展 - 究極の身体、完全なる美」7/5-9/25日本初公開の「円盤投げ」(ディスコボロス)を含む、大英博物館の古代ギリシャ美術コレクションを展観します。国立西洋美術館で開催中の「大英博物館 古代ギリシャ展」へ行って来......more 導線も含め、混雑する要素満載の展覧会でした。 ワールドツアー日本飛ばされずに良かったです。 それと神戸展が先であったことも。 Takさん、これだけの展覧会はなかなか見られませんね。 スペインー韓国ー台湾ー神戸ー東京という旅程も大英帝国の面影が残っている気がします。 来週の日曜美術館で紹介されるそうですから、混雑必至ですね。 チャールズタウンリーとそのコレクション・・・ 面白い絵があるのですね。 こういうの大好きです。 Baroqueさん、こんにちは。
画の中に美術品を描きこんでおく画廊画には歴史的価値がありますね。 最近ではこういった画はあまり描かれないようですね。 それだけの余裕のあるコレクターが消滅したため???
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||