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ヴァザーリの回廊は、観光客でにぎわうフィレンツェの名所であるウフィツィ美術館ーピィッティ宮殿をつなぐ抜け道であるが、ポンテ・ヴェッキオの頭上にあり、「自画像コレクション」の展示スペースとなっている。2005年にここを訪れる機会があった(記事はこちら)。
このヴァザーリ回廊に入るには、ウフィツィ美術館の西側廊下から名前の書いていない扉を開けて、ガイドに伴われて、階段を下りていく。中には沢山の画家の自画像が並べられていて、あっと驚く。小窓からは外の様子も見られ、ちょっとした優越感に浸ることもできる。 しかしウフィツィの「自画像コレクション」は現在も収集されている結果、その総点数は1,700点以上に達しているため、実際には回廊に全部を展示しきれない。私が見た時には、シャガールの自画像が一番近い世代の画家のものだったが、今回は未来派や抽象絵画の画家の自画像も見ることができた。 以下、時代ごとに分類された章別にお気に入りをあげていく。 第1章 レオポルド枢機卿とメディチ家の自画像コレクション 1664-1736 ・ティントレッタ《自画像》: ティントレットの娘。このように16世紀から女性画家の自画像が描かれていたことにちょっと驚く。背後にはクラヴィチェンバロ、楽譜の曲はヴェルデロとのこと。 ・レイノルズ《自画像》: 流石に上手いが、ちょっとシャイか。でもSir Joshua Reynolds の品格はある。 第3章 イタリア王国の時代 1961-1919 ・フィリッポ・ボルビ《自画像》: 解剖学的頭部が人体でできている浮世絵の「寄せ絵」風で面白い。メメント・モリ(死を忘れるな)という寓意がこめられている。 ・カルロ・ベックリン《アルノルド・ベックリンの肖像》: 息子の作品。親父はカチカチになっている。息子の腕を心配しているのだろうか。 ・フレデリック・レイトン《自画像》: 女性を描かせると天下一品なのだが、自分の画も貫禄十分。The Right Honourable The Lord Leighton と呼ばれるにふさわしい。 ・クラウス《自画像》: 印象派の面目躍如。 ・ドニ《家族といる画家の自画像》: アンティミストだけあって、家族も一緒の明るい画。2階のテラスには赤子を抱く妻の姿も描きこまれている。 ・バッラ《自画像(アウトカフェ)》: 光線のまばゆい画を描く未来派の画家だが、この自画像は実に穏やか。コーヒーも美味そう。ポストカードを買ってしまった。 ・マンズー《自画像》: わが国でも良く見る彫刻家。 ・ロベール・アイツ《自画像》: フランス・レジスタンスに属していた。囚人像の自画像は異色。 ・シャガール《自画像》: 80歳の作。3年がかりで描き、自分でウフィツィに持ち込んだもの。 ・マリー・ルイーズ・ド・ギール・ベルエンストラーレ《自画像》: スウェーデンの作家。黒幕の隙間から鼻だけが覗いている。川上桂司さんの日本手ぬぐいにもこういった発想のものがあった。 ・杉本博司《歪曲的宙観》: 写真。メガネをかけた自分。周囲にも沢山のメガネ。これも意味不明で感心しない。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-09-12 14:49
| 国外アート
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