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仕事で名古屋に4日間滞在した。泊ったホテルの部屋からお城の金の鯱や桜が良く見える。ということで、まずは名古屋城へ。
展示は絵の主題別になっていたが、ここでは絵師別にまとめてみたい。 1.山本派: 探幽に師事した山本宋泉がおこした京都在住の江戸狩野派町絵師集団。宋泉を継ぐ第2代は素程。第3代の山本素軒の《花木渓流図屏風》↓が出ていた。穏やかな風景画である。尾形光琳はこの山本素軒に師事していたという。 これも探幽に師事した鶴澤探山がおこした京都在住の江戸狩野派町絵師集団で、初代深山の《日月寿老双鶴図》では「山」を「幽」に変えて売ったらしい。深山の《稲穂双鳩図》や《人物図鑑》も出ていたが、後者は一種の粉本なのだろうか。探山の若き日の号「法橋幽泉」を使った絵が3点出ていた。《寿老騎亀図・賛》・《西王母》・《諸画巻》である。 鶴澤派第2代の鶴澤探鯨の作品としては、《桜雉子・梅金鶏図屏風》、《雲龍・昇鯉図》・《寿老鹿亀図》・《寿老飲酒図》・《東方朔図》・《瀟湘八景図屏風》など広いレパートリーの作品を楽しむことができた。探鯨の門人吉田元陳の《群鶴図屏風》は青い春の芦と穂の出た秋の芦との対比が良い。元陳らの《雑画巻》もあった。同じく探鯨に師事した石田幽汀の《寿老宝珠図》と《蘭亭曲水図》の2点を見ることができた。石田幽汀は円山応挙の師としてつとに有名である。 第3代の鶴澤探索の《四季草花図屏風》↓は見事である。パネルに草花の名前が示されていたが、とてもフォローできなかった。探索の作品としては、《虎渓三笑図》と《菊慈童図》が出ていた。 3.江戸狩野派: 芝愛宕下家8代の狩野探龍の《紅梅山鵲図》、狩野探水の《円窓牡丹図》↓、木挽町家10代の狩野勝川院の《松鶴図》はさすが。木挽町6代英泉院に師事した岩井泉流の《竹林賢図》、鍛冶橋7代狩野探信守道の《山中菊慈童図》、鍛冶橋9代の狩野探原の《教区実昇竜図》、深川水場家の絵師狩野一学の《琴棋書画図屏風》など良い絵が多かった。 狩野永岳の子で京狩野派17代の狩野永祥の《老松鷹図》・《桃下西王母》、永祥の弟である狩野永朝の《楓図》、《松鷹図》などが出ていたが、その中では永朝の《松鷹図》が良かった。8代永俊の高弟狩野永章の《雲龍図》・《猿曳図》、明治の京狩野派13代狩野永喗の《蓬莱山飛鶴図》も出ていた。 5.地方の狩野派: 高松の狩野永笑、尾張の松野梅山・吉川義信、大阪の葆光斎など知らない絵師の作品にも遭遇した。 6.その他: 高久隆古の《春秋花木図屏風》↓は余白が多い点は探幽的であるともいえるが、やまと絵と南画を学んだ絵師ので、狩野派に入れても良いのだろうか。
by cardiacsurgery
| 2010-04-11 12:15
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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